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農機具を鉄くずに出す前に確かめることスクラップの値段の決まり方と、買取との比べ方

この記事の結論
  1. 鉄くずにする前に、農機具として査定を1回取ってください。
  2. スクラップの値段は、重さと、その時期の鉄の単価で決まるのが一般的です。単価は月ごとに動きます。
  3. 持ち込む前に、単価・受け付ける物・燃料やバッテリーの扱いを業者に電話で確かめます。

古い農機具を鉄くず・スクラップとして出す前に、確かめたいことをまとめました。

結論:スクラップにする前に、農機具として査定を1回取る

農機具として値段がつけば、鉄くずより高くなることがあります。 動かない機械でも、部品を取る目的や海外に売る先があれば、値段がつく場合があります。 まず査定を取り、値段がつかなければスクラップを考えます。

鉄くずに出すのは、いつでもできます。先に一度だけ、農機具として値段を聞いてみましょう。

鉄スクラップの値段の決まり方

鉄くずとして出す場合、重さに、その時期の鉄の単価をかけて決まるのが一般的です。 単価は相場で変わり、業者によっても違います。

公開されている価格の見方

鉄スクラップの価格の動きは、一般社団法人日本鉄リサイクル工業会が「価格推移表」として公開しています。

  • 品種は「H2」(鉄スクラップの品質の区分の一つ)
  • 電炉メーカー(鉄スクラップを溶かして鉄を作る会社)に納める場合か、輸出用の岸壁に持ち込む場合の値段
  • 単位は1トンあたりの円
  • 北海道・東北・関東・中部・関西・中四国・九州の地区ごと
  • 月ごとに更新(元の資料は日刊市況通信社)

この表は、鉄の値段が上がっているか下がっているかを見るのに役立ちます。 ただし、この値段は、スクラップの加工業者が製鉄所などに納めるときのものです。 個人が農機具を持ち込んだときの値段とは違います。

個人が持ち込んだときの値段が違う理由

日本鉄リサイクル工業会によると、鉄くずは、回収業者が集めたり解体業者が鉄以外の部品をある程度取り除いたりしたあと、加工業者が切ったり砕いたりして、製鉄の原料にします。 農機具には、エンジン、タイヤ、ゴムや樹脂の部品など、鉄以外のものもたくさん付いています。 そのため、農機具1台がそのまま鉄の単価で引き取られるとは限りません。 どの部分をどう扱うかは、業者に確かめます。

農機具として売る場合との比べ方

同じ機械で、スクラップの見積もりと、農機具としての見積もりを両方取って比べます。 比べるときは、手元に残るお金で比べるのがポイントです。

  • スクラップの場合:重さ×単価。自分で運ぶ手間やトラック代、引取を頼む場合の費用を引いて考える
  • 農機具として売る場合:査定額。出張費や運び出す費用(搬出費)が引かれないかを確かめる

値段がつかないと言われても、まとめて査定の中には、値段がつかない場合の無料引き取りを申込時に選べるサービスがあります(農機具買取査定君)。

スクラップ業者に出す方法

自分で持ち込む方法と、引き取りに来てもらう方法があります。

  • 持ち込み:軽トラックなどで業者の置き場まで運びます。運ぶ手段と、積み下ろしの手伝いがあるかを確かめます
  • 引取:業者に来てもらいます。引取の費用がかかるか、重機が入れる場所かを確かめます

持ち込む前に、電話で次のことを聞いておきます。

  1. 農機具を受け付けているか
  2. 今の単価と、何を基準に重さを量るか
  3. 燃料・オイル・バッテリー・タイヤの扱い
  4. 持っていくもの(本人確認書類など)
  5. 支払いの方法(その場で現金か、振り込みか)

愛知県武豊町のように、町のごみの収集では出せない農機具や金属類を受け付ける業者を、自治体が案内している例もあります。 お住まいの自治体のごみの案内も見てみてください。

スクラップに出すまでの流れ

  1. 農機具として査定を取り、値段がつくかを確かめる
  2. 近くのスクラップ業者を探す(自治体のごみの案内に載っていることもある)
  3. 電話で、受け付けるか、単価、燃料やバッテリーの扱い、持ち物を聞く
  4. 業者の指示に合わせて、燃料・オイルを抜き、外す部品を外す
  5. ナンバーの付いた機械は、市町村の窓口でナンバーを返す手続きをする
  6. 持ち込むか、引き取りに来てもらい、重さを量って代金を受け取る

ナンバーの付いた機械は返納を忘れずに

乗って運転するトラクターやコンバインなどは、小型特殊自動車として、ナンバー(標識)を付ける決まりです。 鉄くずにしても、ナンバーを返す手続きをしないと、軽自動車税がかかり続けます。 名張市は、毎年4月1日時点の持ち主に税がかかり、使わなくなったらすぐにナンバーを返すよう案内しています。 手続きは市町村の税の窓口でします。くわしくは農機具の処分方法の比較をご覧ください。

お金を払って引き取ってもらう場合は、許可を確かめる

値段がつかず、お金を払って処分を頼む場合は、ごみを集める許可が必要になります。 家庭で出た物は市町村の一般廃棄物の許可、農業の仕事で出た物は産業廃棄物の許可です(上越市・豊田市の案内)。 古物商の許可では、ごみは集められません。

燃料・オイル・バッテリー・タイヤの扱い

燃料やオイルは抜き、バッテリーやタイヤは分けて扱うよう求められることがあります。 業者の指示に従ってください。

燃料を抜いたときは、入れ物に気をつけます。 総務省消防庁は、ガソリンは灯油用のポリ容器に入れられないと注意しています。 ガソリン用の携行缶を使い、抜き方は機械の取扱説明書に従ってください。

雑品スクラップの規制について

2018年4月に施行された廃棄物処理法の改正で、使い終わった電気機器など(有害使用済機器)を集めて保管したり処分したりする業者に、届出や保管のルールができました。 いわゆる「雑品スクラップ」の規制です。

対象の品目は、廃棄物処理法施行令で32品目が決められています。 エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビのほか、電動工具、電気芝刈機などの園芸用の電気機器、パソコンなどです。 一般の家庭で使う機器と、同じつくりのものに限られます。

エンジンで動くトラクターやコンバイン、耕運機は、この32品目の一覧に名前がありません。 一方で、家庭菜園で使う電気で動く機械は、「電気芝刈機その他の園芸用電気機械器具」に当たる可能性があります。 この規制は、集めて保管・処分する業者に向けたもので、出す側に新しい手続きが増えるわけではありません。 電気で動く機械も一緒に出したいときは、受け付けているかを業者に聞いておきます。

まとめ

鉄くずにする前に、まず農機具として査定を取ります。 スクラップにするときは、単価と条件を電話で確かめ、燃料を抜いてから出します。 古い機械は古い農機具の買取、壊れた機械は動かない・壊れた農機具の買取、ほかの手放し方は農機具の処分方法の比較をご覧ください。 売り先の選び方は農機具買取のおすすめ業者の比較にまとめています。

参考にした資料

よくある質問

鉄くずとして出すと、いくらになりますか?

鉄の単価は時期によって変わり、業者によっても違います。日本鉄リサイクル工業会が鉄スクラップの価格の推移を公開していますが、これは製鉄所などに納めるときの値段で、個人が持ち込んだときの値段とは違います。持ち込む前に、スクラップ業者に単価と条件を問い合わせてください。

燃料が入ったまま持ち込んでもいいですか?

燃料やオイル、バッテリーの扱いは業者によって決まりがあります。持ち込む前に確認し、指示に従ってください。抜いたガソリンは、灯油用のポリタンクに入れてはいけません。

農機具は「雑品スクラップ」の規制の対象ですか?

規制の対象(有害使用済機器)は、エアコンやテレビ、電気で動く道具など32品目です。エンジンで動く農機具は、この一覧に名前がありません。ただし、電気芝刈機などの電気で動く園芸用の機械は含まれます。この規制は、それらを集めて保管・処分する業者に向けたものです。

書いた人:農機・軽トラ売却ナビ編集部
買取業者ではない立場で、公的な資料や業者の公式情報をもとに比べています。運営者について