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トラクターの買取業者の選び方まとめて査定・直営店・JAの下取りを同じ基準で比べました

この記事の結論
  1. トラクターは「まとめて査定」と「直営の買取業者」の2本立てで比べると、差がわかりやすくなります。
  2. 査定の前に、型式・使った時間(アワーメーター)・作業機の有無を調べておくと、話が早く進みます。
  3. ナンバーのついた小さなトラクターは、売ったあとに市町村の窓口でナンバーを返します。返さないと、翌年度も軽自動車税がかかることがあります。

トラクターを売るときに、どこに頼めばいいかを整理しました。 この記事は、買取業者ではない第三者の立場で書いています。 業者の条件は、各社の公式サイトに書かれていることだけを載せています。

結論:トラクターは「まとめて査定+直営店」の2本立てで比べる

トラクターは、1社だけに見てもらうと、その額が高いのか安いのか判断できません。 複数の会社に一度に頼める「まとめて査定(一括査定)」と、自社で買い取る「直営の買取業者」を1つずつ使うと、比べやすくなります。

まとめて査定は、1回の入力で何社かに査定を頼めます。 直営の買取業者は、連絡が1社からだけなので、電話が多いのが苦手な方でも使いやすい方法です。 近くにJAや地元の中古農機店があれば、そこにも聞いてみると、比べる材料が増えます。

トラクターの査定で見られるポイント

査定では、主に次の点が見られます。 事前に調べておくと、電話での話もスムーズです。 写真を送って、おおよその額を先に教えてもらえる業者もあります。

メーカー・馬力・年式

メーカー、馬力、作られた年(年式)は、査定額のおおまかな目安になります。 機械の名札(銘板)に、型の名前(型式)と製造番号が書かれています。

銘板は、金属の板やシールで車体に貼られています。 農機具買取査定君の申込画面では、型式は「車体の横に、アルファベットと数字の組み合わせで書かれている」と案内しています。 見つからないときは、取扱説明書や、買ったときの書類(保証書・納品書)も見てください。

使った時間(アワーメーター)

使った時間(アワーメーター)は、エンジンが動いた合計の時間です。 運転席のメーターの中に、「h」や「時間」という単位で数字が出ます。 車の走った距離のように、「何時間使ったか」を表すものです。

同じ年式でも、使った時間が短いほうが評価されやすいと言われます。 農機具王の公式サイトでも、時間が短いほど高く買い取りやすい一方で、長く使っていても手入れの状態がよければ評価する、と説明しています。

キャビン・ロータリーなど作業機の有無

運転席の屋根や囲い(キャビン)や、土を耕す部分(ロータリー)などの作業機がついているかも見られます。 作業機を一緒に売るか、別にするかは、査定のときに相談できます。

トラクターの後ろにつける作業機は、ロータリーのほかにも、代かきに使う機械(ハロー)や、畔を塗る機械などがあります。 使わなくなった作業機がある場合は、トラクターと一緒に見てもらうと、1回で済みます。

タイヤ・爪・サビ・エンジンのかかり具合

タイヤのすり減り、ロータリーの爪の減り、サビ、エンジンがすぐかかるかどうかも確認されます。

農機具王の公式サイトでは、査定のときに必ずエンジンをかけて確かめると書いています。 燃料が切れていたり、バッテリーが上がっていたりしても、スタッフが対応するので無理に準備しなくてよい、としています。 ほかの業者の扱いは、申し込むときに聞いてみてください。

トラクター買取業者の比較表

まとめて査定を2つ、全国に店がある直営の業者を1つ、広告を出していない売り先としてJAと地元の中古農機店を並べました。 点数や順位はつけていません。 公式サイトの中で見つけられなかったことは「公式サイトに記載なし」としています。

売り先型当サイトとの関係査定が届く数トラクターの扱い申し込んだあとの連絡対応する地域
農機具買取査定君まとめて査定広告提携の候補最大5社申込画面で機種に「トラクター」を選べる。馬力の制限は公式サイトに記載なし買取会社から、入力した連絡先に届く。電話番号は必ず入力する。結果は基本3営業日以内日本全国
ヒカカク!農機具一括査定まとめて査定広告提携の候補最大20社農機具として商品名を入れて申し込む。馬力の制限は公式サイトに記載なし査定結果はメールで届く(最短1日)。電話番号とメールアドレスは必ず入力する申込画面で全都道府県を選べる
農機具王直営の買取業者直営の買取業者。当サイトは広告提携の予定あり1社(直営)トラクターを含む全機種・全メーカーに対応としている電話かWebで申し込み、日時を決める全国(沖縄・離島・一部の地域を除く)
JA(農協)下取り・買取の相談広告なしそのJAだけJAによるJAによるそのJAの地域
地元の中古農機店地元の買取店広告なしその店だけ店による店による店による
売り先査定と出張の費用動かない機械・古い機械値段がつかないとき古物商の許可番号
農機具買取査定君サイトの利用と仲介の手数料は無料。出張の費用は公式サイトに記載なし20年前の機械でも、動くなら買い取れる可能性があるとしている。動かない機械の扱いは公式サイトに記載なし申し込むときに「無料で引き取ってほしいか」を選ぶ欄がある公式サイトに記載なし(買取の契約は参加している買取会社と結ぶ)
ヒカカク!農機具一括査定利用は無料。出張の費用は公式サイトに記載なし申し込むときに、状態で「故障品」を選べる値段がつかず買い取れないこと、業者から返事が来ないこともあるとしている許可番号は公式サイトに記載なし
農機具王査定も出張も無料としている故障していても、動かなくても、古くても買い取るとしている一部を除き、無料で引き取るとしている公式サイトに載せている
JA(農協)JAによるJAによるJAによるJAによる
地元の中古農機店店による店による店による店による

確認日:2026年9月29日。各社の公式サイトで確かめました。 広告を出しているかどうかで、表の順番は変えていません。 条件は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトでもう一度確かめてください。

古物商の許可番号(中古品を売り買いするのに必要な、警察の許可の番号)は、古物営業法で、原則としてインターネットで公開することになっています。 直接買い取る業者のサイトに番号があるかは、選ぶときの目安の1つになります。

まとめて査定に申し込むと、何社かから電話やメールで連絡が来ます。 農機具買取査定君は最大5社、ヒカカク!農機具一括査定は最大20社から、と公式サイトに書いています。 実際に何社から来るかは、住んでいる地域や機械によって変わります。 提示された額に納得できなければ、断ることができます。

各社の特徴(査定君/ヒカカク/農機具王/JA/地域の専門店)

それぞれの売り先の特徴を、公式サイトの情報をもとにまとめます。 評判や口コミは載せず、確認できた事実だけを書きます。

農機具買取査定君(まとめて査定)

シェアリングテクノロジー株式会社が運営する、農機具のまとめて査定のサイトです。 1回の入力で、最大5社の買取会社から査定の結果が届く、としています。

  • 受け付ける地域は日本全国としています。
  • 申込画面では、名前・都道府県・市区町村・電話番号が必ず入れる項目です。メールアドレスは入れなくても申し込めます。
  • 査定の結果は、基本的に3営業日以内に買取会社から連絡が入る、としています。
  • サイトの利用と仲介の手数料はかからない、としています。
  • 申し込みはサイトから行います。電話では、サイトの使い方の相談を受け付けています。
  • 年式が古いなどで値段がつかない場合に、無料で引き取ってほしいかを選ぶ欄があります。
  • 見積もりのあとでも、断ることができるとしています。買取会社と契約したあとのキャンセルは、その会社に確かめるよう案内しています。

ヒカカク!農機具一括査定(まとめて査定)

株式会社じげんが運営する、買取価格の比較サイトです。 農機具の申込ページでは、最大20社から査定の結果を受け取れる、としています。

  • 利用は無料としています。
  • 申込では、名前・メールアドレス・電話番号・住んでいる地域が必ず入れる項目です。
  • 買取の方法を「宅配」「出張(家まで引き取りに来る)」「店頭(店に持ち込む)」から、3つまで選びます。
  • 査定の結果は、最短1日で、登録したメールアドレスに届くとしています。
  • 状態や年代によっては値段がつかず、買取会社から返事が来ないこともある、としています。

農機具王(直営の買取業者)

株式会社リンクが運営する、農機具の買取業者です。 当サイトは、農機具王と広告の提携をする予定があります。 そのため、公式サイトの宣伝の言葉は使わず、条件だけを書きます。

  • 公式サイトでは、全国に39〜40か所の店があると書いています(ページによって数が違います)。
  • 家まで見に来てもらう査定(出張査定)は、沖縄・離島・一部の地域を除いて全国で受けるとしています。
  • 査定の費用と出張の費用はかからない、としています。査定のあとで断っても、費用はかからないとしています。
  • 故障していても、動かなくても、古くても買い取る、としています。値段がつけられないものは、一部を除いて無料で引き取るとしています。
  • 電話やWebのほか、LINEやメールで写真を送ると、おおよその額を伝えるとしています。そのときは、全体・型式・使った時間の写真があるとよいそうです。
  • 家族や親戚の立ち会いでもよいとしています。ただし、成約のときに持ち主への確認や委任が必要な場合がある、としています。
  • 古物商の許可番号を、サイトの下の部分に載せています。

JA(農協)

JAは、地域ごとに別の組織です。 買取や下取りの扱いは、JAによって違います。 たとえば、JA南アルプス市は中古農機の買取の相談を受けていると案内しています。JAひがしみのも、中古農機の買取と販売をしていると案内しています。

新しいトラクターに買い替えるなら、今の機械の下取りを相談できます。 手放すだけの場合は、買取業者の査定額と比べてから決めても遅くありません。 くわしくはJAの下取りと買取業者の比べ方をご覧ください。

地元の中古農機店

地元で中古の農機を売ったり、修理したりしている店です。 出張の範囲や費用、動かない機械の扱いは、店ごとに違います。 サイトに古物商の許可番号を載せているか、見積書を紙でくれるかを確かめてから頼むと安心です。

電話が多いのが心配なら、まず直営の業者1社に頼み、その額を持ってまとめて査定を使う順番でも大丈夫です。

馬力別・年式別の相場の目安

この記事では、相場の幅だけを示します。 くわしい集計はトラクター買取相場の記事にまとめています。 メーカー別はクボタとヤンマー・イセキ・三菱の記事をご覧ください。

トラクターの買取額は、馬力・年式・使った時間・作業機の有無で大きく変わります。 業者が公開している買取実績は、高く買えた例が多めに載っている可能性があります。 自分の機械の額は、実際に査定を取って確かめてください。

古い・動かないトラクターの場合

エンジンがかからないトラクターでも、値段がつく場合があります。 部品として使えることや、海外に売られることがあるためです。 ジェトロ(日本貿易振興機構)の2018年のレポートでは、2017年の日本の中古トラクターの輸出額は約127億円とされています。

ただし、どんな機械でも必ず売れるわけではありません。 くわしくは動かない・古いトラクターの買取をご覧ください。

申し込みから売るまでの流れ

どの売り先でも、おおまかな流れは同じです。

  1. 型式・年式・使った時間を調べ、全体・銘板・メーターの写真を撮る
  2. まとめて査定や業者に申し込む(電話やWeb)
  3. 電話やメールで、おおよその額と、家に見に来る日を決める
  4. 業者が家に来て、実物を見て査定する
  5. 額に納得したら契約し、その場か後日に引き取ってもらう
  6. 代金を受け取り、ナンバーを返す

農機具王の公式サイトでは、査定は現地で10〜30分ほど、機械が多い場合はその日から3営業日以内に額を伝える、としています。 支払いは、その日に現金で渡すとしています。 ほかの業者では、後日の振り込みになることもあります(たとえば農機具高く売れるドットコムは、一部を除き後日の振り込みとしています)。

契約の前に紙で確かめること

契約書にサインする前に、次のことが書かれているかを確かめます。

  • 買取額と、そこから引かれるお金(運び出す費用・出張費・手数料)があるか
  • 引き取りの日と、代金を受け取る日・方法
  • 契約したあとにキャンセルできるか、キャンセル料はいくらか
  • ナンバーの返納を誰がするか

口で「無料です」と言われたことも、紙に書いてもらうと安心です。 トラブルの例は、農機具の買取でよくあるトラブルにまとめています。

売る前の手続き

売る前に、ナンバーと税金のことを確認しておきます。

ナンバープレートの返納

小さなトラクターなど(小型特殊自動車)のナンバーは、市町村の窓口で返します(標識返納)。 乗って運転する農耕用の機械で、最高速度が時速35km未満のものは、小型特殊自動車です。トラクターのほか、コンバインや乗用の田植え機も入ります。

小型特殊自動車には軽自動車税がかかります。 軽自動車税は、毎年4月1日の時点で持っている人にかかります。 売ったあとにナンバーを返していないと、翌年度も税金の通知が来ることがあります。 3月に売るときは、特に早めに手続きをしてください。

必要なものは市町村ごとに違います。 たとえば岩手県の岩手町では、ナンバープレート、印鑑、標識を返すための届け出の用紙(軽自動車標識返納書)を持って、税の窓口で手続きをすると案内しています。 ナンバーをなくした場合は手続きが変わるので、窓口に相談してください。 業者が手続きを代わりにしてくれるかは、売る前に確かめておきます。

大型特殊の場合

最高速度が時速35km以上の農耕用の機械は、大きなトラクター(大型特殊自動車)になります。 大型特殊自動車には軽自動車税はかかりません。 仕事に使っている場合は、固定資産税(償却資産)の対象です。毎年1月1日の時点で持っているものを、市町村に申告します。 売ったときは、次の申告から外します。

公道を走るためにナンバーを登録している大型特殊自動車は、国の運輸支局で登録されています。 手放すときの登録の抹消(抹消登録)も、運輸支局で行います。 くわしくは、国土交通省の自動車検査登録総合ポータルサイトか、最寄りの運輸支局で確かめてください。

事業用の機械を売ったときの税金

農業で使っていた機械を売ったときの税金の扱いは、人によって違います。 税理士か税務署に確認してください。

実際にトラクターを査定してもらった結果

複数社に査定を頼んだ結果は、体験記にまとめます。

まとめ

トラクターは、まとめて査定と直営店の2つで比べるのが基本です。 査定の前に、型式・使った時間・作業機の有無を調べておきます。 売ったあとは、ナンバーの返納を忘れずに行います。

契約や勧誘で困ったときは、消費者ホットライン(188)で、お近くの消費生活センターに相談できます。 ほかの農機具も含めた売り先の比較は、農機具買取のおすすめ業者の比較をご覧ください。

参考にした資料

よくある質問

古いトラクターや動かないトラクターでも査定してもらえますか?

動かない機械も買い取ると公式サイトに書いている業者があります。値段がつかないこともあるので、申し込む前に公式サイトの表記を確かめ、複数の売り先に聞いてみてください。

ナンバーをつけたまま売ってもいいですか?

小さなトラクター(小型特殊自動車)のナンバーは、市町村の税の窓口で返します。業者が手続きを代わりにするかは業者によって違うので、売る前に確認してください。

査定に立ち会えない場合はどうすればいいですか?

家族や親戚の立ち会いでもよいとしている業者があります。ただし、売る契約のときに持ち主への確認や委任状が必要になることがあります。申し込むときに相談してください。

書いた人:農機・軽トラ売却ナビ編集部
買取業者ではない立場で、公的な資料や業者の公式情報をもとに比べています。運営者について