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動かない・古いトラクターは売れる?エンジンがかからない機械に値段がつく理由と、売れなかったときの手放し方

この記事の結論
  1. 動かないトラクターでも、部品や輸出向けとして値段がつく場合があります。
  2. まず「動かない機械も扱う」と公式サイトに書いている業者に、写真を添えて相談します。
  3. 使っていなくても、ナンバーのある小さなトラクターには軽自動車税がかかります。手放したらナンバーを返します。

エンジンがかからないトラクターや、何十年も前のトラクターを手放したい方へ。 値段がつく理由と、つかなかったときの手放し方をまとめました。

結論:動かないトラクターでも値段がつく場合がある。まず「不動品対応」の業者に聞く

動かない機械(不動品)でも、部品や鉄としての価値が見られることがあります。 「動かない機械も買取の対象」と公式サイトに書いている業者に、まず相談します。

2026年9月29日に各社の公式サイトを見たところ、動かない機械について次のように書かれていました。

  • 農機具王(直営の買取業者。当サイトは広告提携の予定あり):故障していても、動かなくても、古くても買取可能としています。値段がつけられないものは、一部を除いて無料で引き取るとしています。
  • ヒカカク!農機具一括査定:申し込むときに、機械の状態として「故障品」を選べます。一方で、状態や年代によっては値段がつかず、買い取れない場合もあるとしています。
  • 農機具買取査定君:20年前の機械でも「動くのであれば」買い取れる可能性がある、としています。値段がつかない場合に、無料で引き取ってほしいかを選ぶ欄があります。

どの業者も「必ず値段がつく」とは書いていません。 値段がつくかどうかは、実際に見てもらわないとわかりません。 2〜3か所に聞いてみるのが確かです。

動かない・古いトラクターが売れる理由

主に3つの理由があると言われています。

部品として使える

動かなくても、エンジンやミッション(力を伝える歯車の部分)、タイヤなどの部品が使えることがあります。 農機具買取査定君の解説ページでは、故障して動かない農機でも、需要の高い部品や作業機それぞれに値段がつく場合がある、と説明しています。 農機具王も、買い取った機械のうち動かないものは部品などに使う、としています。

海外で日本製の中古農機が使われている

日本の中古トラクターは、海外にも売られています。 ジェトロ(日本貿易振興機構)が2018年に出したレポートでは、2017年の日本の中古トラクターの輸出額は約127億円でした。国別ではベトナム向けが全体の約4割で、ヨーロッパの国々にも多く送られています。

農機具王も、買い取った機械を自社で整備して国内で売るか、海外に輸出するとしています。 なお、海外に送る中古の農機は、相手の国の決まりで、土や植物を落とす検査(植物検疫)が必要になる場合があります(植物防疫所)。 古い機械でも、海外に売る販路を持つ業者なら値段がつくことがあるのは、こうした流れがあるためです。

鉄としての価値

どうしても使えない場合でも、鉄としての価値が残ります。 鉄の値段は時期によって変わります。 鉄くずとして出す前に、買取の査定を取っておくと比べられます。

買取額の目安

公開実績のうち、「動かない」「年式が古い」と書かれた例だけを抜き出して示します。

業者が公開している買取実績は、機械の状態が書かれていないものが多く、動かない機械の例はまだ十分に集まっていません。 集まるまでは、金額を書かずにおきます。 同じ「動かない」でも、エンジンが壊れているのか、バッテリーが上がっているだけなのかで、査定は大きく変わります。

値段がつきにくいケース

大きな部品が欠けている、火事や水につかった、腐食がひどい、などの場合は値段がつきにくいとされます。 ヒカカク!も、状態や年代によっては値段がつかない場合がある、としています。

査定の前に伝えること

申し込むときに、次のことを伝えます。

  • メーカー・型式(機械の名札(銘板)に書いてあります)
  • 使った時間(アワーメーター)。メーターが読めなければ、そう伝えます
  • いつから動かないか
  • どこが壊れているか(エンジンがかからない、ギアが入らない、など。わかる範囲で)
  • 置き場所と、運び出す道(納屋の奥、出入口の幅、トラックが近くまで入れるか)

写真を送ると話が早く進みます。 農機具王の公式サイトでは、LINEやメールで写真を送ればおおよその額を伝えられるとしていて、全体・型式・アワーメーターの写真があるとより正確になる、と書いています。 また、暗くて電気の来ていない倉庫でも、スタッフがライトを持っていくので査定できる、としています。

動かない理由がわからなくても大丈夫です。わかる範囲で伝えて、あとは査定のときに見てもらいましょう。

売る前にしないほうがよいこと

動かないからといって、急いで手を入れる必要はありません。 次のことは、査定を取る前には避けます。

  • 高いお金をかけて修理する(修理代が、査定額の上がり分より高くつくことがあります)
  • タイヤやバッテリー、作業機を外して別に売る(そろっているほうが見てもらいやすくなります)
  • 無理に自分で運び出す(重い機械は、けがや事故のもとになります)

鍵、取扱説明書、買ったときの書類が残っていれば、ひとまとめにしておきます。 親のトラクターを子どもが代わりに手放す場合は、持ち主が誰かと、立ち会える人がいるかを、申し込むときに伝えてください。

申し込むときに聞いておくこと

動かない機械の場合は、特に次のことを先に聞いておくと安心です。

  • 値段がつかなかったとき、無料で引き取ってもらえるか。条件はあるか
  • 運び出す費用(搬出費)や、トラックを出す費用がかかるか
  • ナンバーの返納を代わりにしてもらえるか
  • 代金はいつ、どうやって受け取るか

電話で聞いたことは、日付と相手の名前と一緒にメモしておきます。

売れなかった場合の処分方法

値段がつかなかったときは、ほかの手放し方を比べます。 農機具の処分方法の比較と、鉄くず・スクラップに出す前にをご覧ください。

「無料で回収します」と回ってくる業者には注意してください。 京都市は、家庭から出る不用品を回収するには市の許可(一般廃棄物の収集運搬の許可)が必要で、古物商の許可では回収できないと案内しています。許可のない回収業者を使わないよう、呼びかけている市町村はほかにもあります。

ナンバーの返納・廃車手続き

小さなトラクターなど(小型特殊自動車)は、市町村の窓口でナンバーを返します(標識返納)。 乗って運転する農耕用の機械で、最高速度が時速35km未満のものが、小型特殊自動車にあたります。

小型特殊自動車は、公道を走らなくても、今は使っていなくても、持っていれば軽自動車税がかかります。 軽自動車税は、毎年4月1日の時点で持っている人にかかります。 動かないトラクターを手放したら、早めにナンバーを返してください。

必要な書類は市町村ごとに違うため、税務担当の窓口で確認してください。 たとえば岩手県の岩手町では、ナンバープレート、印鑑、軽自動車標識返納書を持って窓口で手続きをすると案内しています。 ナンバーをなくした場合は手続きが変わるので、窓口に相談します。 業者が手続きを代わりにしてくれるかは、売る前に確かめておきましょう。

最高速度が時速35km以上の大きなトラクター(大型特殊自動車)は、手続きの窓口が違います。 くわしくはトラクターの買取業者の選び方の「売る前の手続き」をご覧ください。

まとめ

動かないトラクターも、捨てる前に査定を取る価値があります。 写真と、動かない理由・置き場所を伝えて、2〜3か所に聞いてみてください。 手放したら、ナンバーの返納も忘れずに行います。

動く機械も含めた売り先の選び方はトラクター買取の業者の選び方にまとめています。 ほかの壊れた農機具は動かない・壊れた農機具の買取もご覧ください。

参考にした資料

よくある質問

納屋の奥にあって運び出せません。引き取ってもらえますか?

運び出しの方法は業者によって違います。置き場所と出入口の広さを伝え、運び出す費用(搬出費)がかかるかを先に確認してください。

修理してから売ったほうがいいですか?

修理代が査定額の上がり分を上回ることもあるため、まずは修理せずに査定を取り、修理するかは業者に相談するのが無難です。

何年も動かしていないトラクターにも税金はかかりますか?

ナンバーのある小さなトラクター(小型特殊自動車)は、使っていなくても持っていれば軽自動車税の対象になると、市町村が案内しています。手放すときは、市町村の窓口でナンバーを返してください。

書いた人:農機・軽トラ売却ナビ編集部
買取業者ではない立場で、公的な資料や業者の公式情報をもとに比べています。運営者について